川上澄生
17世紀から19世紀にわたり、東洋貿易や植民地経営にあたった東印度会社と帆船の図である。帆に風をはらみ、波を蹴って進む3艘の船は、船首を向ける船、船尾を見せる船が描かれ、賑やかに行き交う貿易船である。帆柱には色とりどりの旗を翻り、見張り台に立つ男、高らかにラッパを吹く男の姿が見え、当時の東印度会社の繁栄を思わせる。船の彼方に描かれた建物は、川上澄生想像の東印度会社である。踊る異国人、貴婦人を連れたタバコを吸う異人、見逃せないモチーフである。