静岡県清水市の首人形です。土製の人形の首に竹串をつけたものです。
源為朝等の武者物、天神、奴、鬼、天狗、お多福、娘、狐、河童等50種以上あります。
江戸時代後期、堀尾市郎右衛門によって考案されたので、
その名をとって「いちろんさん」と呼ばれるようになりました。
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この地方に古くから伝わる説経節で語る人形芝居がありましたが、
これを模して子どもたちの人形遊びの玩具になりました。
これがいつのまにか、信仰と結びつきました。
子どもの夜泣きが始まったら、稲荷社からこれを一体借りてきます。
そして治ったら二本にしてお返ししました。
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※ 2013年12月25日〜2014年2月28日まで資料整理のための冬期休館に伴い、
2014年1月号、2月号はお休みさせていただきますのでご了承下さい。
次号2014年3月号をお楽しみに!!