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痴娯の家

飛んだり跳ねたり

2008年4月号

月刊「痴娯の家」

近世江戸随一の信仰の地であり、行楽地であった観音様で有名な金竜山浅草寺。この寺院にはさまざまな郷土玩具が伝わっています。

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なかでも「飛んだり跳ねたり」は江戸趣味たっぷりの機知に富んだものです。上方の「飛人形」が起源といわれています。からくり玩具の一種です。

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明治中期に刊行された玩具画集清水晴風著「うなえの友」には「江戸浅草雷門の名物に、飛んだり跳ねたり替わりたりという手遊びがある」と書かれています。江戸中期安永年間のころ雷門の傍らで売りだされ、江戸の代表的玩具として人気がありました。

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亀屋忠兵衛が「亀山のお化け」という当時評判の見世物からヒントをえて案出したそうです.割り竹の半丸の台に小さな張子の人形を取り付け、その頭部をさらに別の被り物で覆います。台の裏側に仕掛けた竹片のバネをはじくと、人形が飛び上がると同時に被り物がとれ別の顔が現れるというものです。

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蛇の目傘の中から助六、吉原狐が花魁になり、提灯が奴に替わるという趣向が江戸の人々に歓迎されました。この他にも雷、弁慶、おかめ、獅子舞などがありました。大正ころになると、真綿で作られた兎、蛙、達磨などの「跳んだり跳ねたり」もありました。

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浅草の毎日は今も昔も観音様を中心に祭りや行事で明け暮れする一年です。