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痴娯の家

沖縄の爬龍船 (はーりー船)

2008年1月号

月刊「痴娯の家」

南国沖縄は守礼の邦です。武器を持たないことを国是とした琉球王国は、日本と中国に対し二正面外交を展開して国の平和を守りました。玩具の世界でも日中双方の文化や習慣を取り入れて、異国情緒あふれるものを作りました。

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かって沖縄にはユッカの日(4日の日)といって、旧暦5月4日から5日間那覇市内の孔子廟前の通りに玩具市が立ちました。男児のいる家庭では「爬龍船」、「馬乗り童子」 女児には「うめばーぐ」を買い与え、子供の無事成長を願いました。馬乗り童子は土地では「花婿様」とも競馬行事の晴れ姿ともいわれています。うめばーぐは千代紙を幾何模様張り合わせた木箱で、紙雛をいれたりままごと遊びに用いたりしました。

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写真はその爬竜船です。琉球玩具の中で最も優れたものの一つです。旧那覇村、久米村、泊村での競漕行事の船を玩具化しました。船首と船尾に龍の大飾りをつけているので、この名がつきました。

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青の龍頭は大和、黄は唐、黒は琉球を表していたそうです。明治の中頃まで行われていたそうです。現在では各港町で海神祭るために、彩色した刳船で競漕が行われています。