九州鹿児島地方の郷土雛である「薩摩糸雛」は、頭部も手足も省略した紙の立雛です。半割の竹を心棒にし、竹を雛の首に見立て先端に付けた麻糸を髪とします。五、六枚の色紙を重ねて厚みを出した衣装の正面に描かれた絵で、男雛女雛の区別をします。
これは高砂の翁と姥ですが、他にも義経千本桜の静御前と佐藤忠信、竜宮の浦島太郎と乙姫などの一対物の図板があります。かつてはこれを3月の節句に内裏様に添えて飾りました。