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藍民芸館

柏崎の大久保焼

2008年6月号

月刊「藍民芸館」

柏崎市の大久保という地区で焼かれた陶器を指します。大久保窯は古くは寛文の頃からと伝えられ、全盛期は明治に入り、京都の清水六兵衛が来て焼き指導をしてからといいます。新潟県内には太子堂焼、高安寺焼といった大久保焼と見間違うような焼成をしたやきものがあります。いずれも京都の六兵衛の焼き指導の影響といいます。

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当時は囲炉裏で自在を使って鍋で煮炊きしました。鉄鍋は高価なので陶磁器鍋が多く、その陶器が地元で焼成されれば便利この上なしであり、鉄鍋が必要な時は鍋屋から借りてきました。

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大久保焼の土鍋や行平や取り皿、漬物甕はよく売れたに違いありませんが、如何せん量が少なく堅牢さも輸入される伊万里に圧されました。けれども伊万里には無い安価な口付き大瓶や水差し、徳利や人形等は重宝され今に残りました。

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やがて柏崎にも鉄道が通り各地の陶磁器が入るようになり、鍋類も銅やアルミ合金になっていく中で、大久保窯は昭和の初年に廃窯となりました。

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繊細巧緻ではありませんが、朴訥として力強く素朴な美しさをご覧下さい。